60年間変わらない造り方。木戸泉酒造さんの魅力

今月お届けした「うみ夷隅(いすみ)」。
会員の皆様はもうお楽しみいただきましたでしょうか。

会員ではない方も、(会員登録後にはなりますが)これからご注文いただくことも可能です!
会員へのご登録はこちらから。
  
  
当プロジェクトとしては珍しく、今月のお届けのお酒は搾りたてのフルーティなお酒ではなく、あえて半年間寝かしたお酒をお届けしました。
この春から蔵の中で寝かせた「秋あがり(ひやおろし)」。

普段、熟成のお酒は飲まれない方もいらっしゃるかもしれませんが、この古くて新しい世界も魅力的なのです。
しっかりとしたボディ、旨味、酸味。
「うみ夷隅」には、華やかフルーティな日本酒にはない魅力が詰まっています。
   
60年前に木戸泉酒造さんが始めた「高温山廃仕込み」という方法。
現社長の先々代から始まり、木戸泉酒造さんでは今もすべてのお酒をこの手法で造ります。
この仕込み方で造られたお酒はしっかりとした酒質となり、長期熟成にも耐えうる酒となります。

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そんな木戸泉酒造さんは、長期熟成・古酒を得意とする酒蔵さんとしても有名です。
  
淡麗辛口が流行った頃など、木戸泉スタイルのどっしりとした酸の強いお酒は世間からもなかなか受け入れられず苦労した時代もあったとか。
それでも、ぶれずにこの味わいと長期熟成の研究を代々続けてこられたそうです。
  
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​蔵の敷地内に、「ギャラリー泉」というスペースがあります。

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​その中では、1974年(40年以上前)からの古酒がずらりと並んでいます。

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​グラデーションが美しい。日本酒も年月を重ねるとこんな色合いになるのですね。
どれも、現役で商品として販売されているというから驚きです。

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​30年以上前のもの。日本酒とは思えない濃厚で複雑な味わい。
相変わらずボディと酸は健在です。

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木戸泉酒造の社長さんは今年の8月に先代のお父さんから代替わりしたばかりの、5代目の荘司勇人さん。
まだお若いですが、お酒造りの責任者である杜氏も兼務されています。
若い荘司社長が、この古酒の世界を守りつつ、これからどのように新しい日本酒業界をリードされていくかも楽しみです。
   
  
日本酒を、古酒としても素敵な商品として世に送り続ける。
そんな、他にはなかなか出会うことのできない、古くて新しい木戸泉酒造さんのご紹介でした。

なお、木戸泉酒造さんは首都圏からもアクセス抜群です。
酒造りのシーズン(10月〜4月)には、ご予約の上、実際にお酒が造られる姿を見学に行かれるのもよいかと思います。
蔵内販売所にてお酒の試飲も可能だそうです!

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木戸泉酒造株式会社
千葉県いすみ市大原7635-1
TEL:0470-62-0013
アクセス:http://kidoizumi.jpn.com/アクセス


今月の商品「うみ夷隅(いすみ)」を発送しました

本日9/20(火)、会員のみなさまへ、「うみ夷隅(いすみ)」(千葉県いすみ市・木戸泉酒造さん)を発送いたしました。
   
9/21以降に順次お届けされますのでお楽しみに!!
「うみ夷隅」の木戸泉酒造さん取材時の様子はこちらからどうぞ。
 
お料理に合わせるためにあえてしっかりとした酒質と酸をもたせたこの一本。
肌寒い夜に、少しだけ温めて「ぬる燗」にしてもお楽しみいただけますよ。


「うみ夷隅(いすみ)」を醸す木戸泉酒造さん

今月のお酒「うみ夷隅」。
搾りたてのお酒を扱うことの多い当プロジェクトでは珍しく、今月は半年寝かせたお酒をお届けいたします。

時期的にも「ひやおろし」、「秋あがり」(春先から秋まで蔵で寝かせ味わいがまろやかに乗ってくる9月以降に出荷されるお酒)が店頭に並ぶ季節でもありますので、まさに旬なお酒となります!!

「うみ夷隅」を造ってくださったのは、素晴らしい長期熟成・古酒の造り手としても根強いファンを持つ木戸泉酒造さん。
こだわりの酒造りや蔵の様子を、少しだけここでご紹介いたします。

場所は千葉県いすみ市。太平洋に面した外房の大原海岸にほど近い場所。

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「うみ夷隅」のラベル撮影と取材のために、日本酒にしようプロジェクトメンバーが蔵へ伺ったのは8月某日。
夏真っ盛りの暑い日でした。

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正面入口には、大きな杉玉が出迎えてくれます。

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入口脇には、熊の木彫りが木戸泉のお酒を抱えて佇んでいます。かわいい。

そして、木戸泉酒造の社長にこの8月より就任したばかりの5代目荘司勇人さん、蔵人でアメリカ人のJustin Pottsさんが出迎えてくださいました。

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木戸泉酒造さんは、寒い時期にしか酒造りを行わない「寒造り」をされているため、この夏の時期はお酒造りはされていません。
それでも、中へどうぞとご案内いただき、蔵の内部をゆっくりとご案内いただきました。

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蔵の内部は、木造を主体とした、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれる空間。

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手造りによる丁寧なお酒造りをモットーにされている木戸泉酒造さん。
使われている設備も、長い間大切に使われ続けていることが感じられます。

さっそく酒造りについて伺います。
木戸泉酒造さんのお酒の特徴は、なんといっても長期熟成に耐え得る「コクのある味わい、しっかりした酸」が特徴。
これは一度木戸泉のお酒を飲んだことのある方ならすぐに実感いただけるはずですが、木戸泉酒造さん独自の造り方にその神槌が隠されています。

木戸泉酒造さんで造るお酒はすべて「高温山廃仕込み」と呼ばれる独自のスタイルで造られます。
戦後間もない昭和31年から60年間もの間、それは変わっていません。

「高温山廃仕込み」の話は難しくなるためここでは割愛しますが、気になる方は以下、木戸泉酒造さんのホームページからご覧いただけます。

木戸泉物語(上)
http://kidoizumi.jpn.com/archives/30

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さて、この仕込み方で造られたお酒の特徴として、前述のとおりとてもしっかりとした酸を持つお酒が出来上がります。
また、長期保存に耐えうる酒質であることも大きな特徴です。

木戸泉酒造さんでは、当初から海外に目を向けており、長期輸送にも耐えうる日本酒づくりも目指していました。
昭和31年からチャレンジの始まった「高温山廃仕込み」は、失敗を重ねた末、昭和40年に長期保存に耐えうるお酒の商品化に成功。

いまでは木戸泉酒造さんは、長期熟成、古酒を得意とする酒蔵さんとしても有名です。
(取材時、30年以上の古酒を集めたギャラリー(敷地内)にもご案内いただきました。その内容は後日掲載します。)

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社長になられたばかりでありながら、杜氏としても酒造りの現場の指揮をとる若き荘司社長はこうおっしゃいます。

「日本酒といえば淡麗辛口がもてはやされた時代もありましたが、うちはずっとこの手法と味わいを貫いてきました。
先代が培ってきた60年間という時間をこれからも大切に守っていきたい。
それでも、新しいチャレンジも積極的にしていきたいです。」

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アメリカ人でこちらで蔵人をされるJustinさんも、そんな木戸泉酒造さんのこだわりのある酒造りに惹かれて仲間入りしたお一人。

「時間や手間を惜しんで、均質なものをつくるのが当たり前になってしまっている現代。
それが悪いとは思いませんが、「熟成」という、いくら工夫しても真似できないお酒のディメンションが失われつつあると思います。
木戸泉はあえてそこを守り、造り続けてきたことが魅力なのです。」

と目を輝かせて語っておられました。

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木戸泉酒造さんの古酒にはまったく期間が及びませんが、今月のお酒「うみ夷隅」は、この春より半年間蔵の中で寝かせてもらったもの。
少しでもこの木戸泉酒造さんらしい熟成酒の面白さを垣間見ていただけたらと思います。

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↑保管中の様子をJustinさんに撮影いただいたもの(2016年5月撮影)

「うみ夷隅」について、荘司社長から一言。
「しっかりとした酸が含まれることで、食事に合わせるのにぴったりな仕上がりになりました。”食中酒”として、是非秋の食卓に並べてお楽しみください。温度帯も変えて楽しむのもオススメです。」

「うみ夷隅」について、Justinさんから一言。
「今回お送りするお酒は古酒ではないけれど、その「熟成」という古くて新しいディメンションを感じることができると思います。
この熟成酒をきっかけに、その可能性や美味しさをもっと広く探ってもらえたら嬉しいです。」
   
   
「うみ夷隅」は、今月出荷を迎え、「半年熟成」のお酒として皆様のお手元にお届けいたします。
秋の味覚と共にぜひ、木戸泉の歴史に思いを馳せながら楽しんでみてください!
  
 
余談:

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撮影途中、「暑いでしょうから」と、蔵の方がカルピスを出してくださいました。
一同、ホッと一息。
    
 
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うみ夷隅の表ラベルの写真を撮影しに、荘司社長に車で連れて行っていただいた撮影スポットにて。
「やまうみそら」シリーズのラベルや小冊子デザインを担当しているアートディレクターが、体を張って撮影している後ろ姿。
 
 
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「いい景色だな〜」と、社長もJustinさんも一緒に柵によじ登り、皆でいすみの風景を撮影。

おつかれさまでした!

執筆者:豊田麻美


9月のお届け商品と発送日のご案内

9月は秋の到来。
秋の味覚と共に楽しめる、この季節ならではの日本酒「秋あがり(ひやおろし)」をお届けします! 
 
搾りたてのフルーティな生酒をお届けすることが多い当プロジェクトですが、今月は、力強い旨味と綺麗な酸が特徴のお酒です。
秋の味覚にぴったりですので是非お食事に合わせてお楽しみください。
  

商品名:「うみ夷隅(いすみ)」純米酒 秋あがり(千葉県いすみ市・木戸泉酒造
発送日: 2016年 9月 20日(火) 予定
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酒蔵さんは、熟成酒、特に古酒にこだわりを持つ、日本酒ツウに絶大な人気を誇る木戸泉酒造さん!
私たちのためだけに、この春からお酒を蔵の中で寝かせ、「秋あがり(ひやおろし)」を造っていただきました。
  

木戸泉酒造さんの酒造りへのこだわりや蔵人さんのストーリーを、順次当ホームページで発信していきますのでお楽しみに!
 
   
●秋あがり(ひやおろし)とは?
冬の仕込み後に一度だけ火入れ(加熱殺菌)され、春〜夏の半年間、酒蔵の中で寝かされてゆっくりと熟成し、まろやかな味わいになる秋の頃に出荷されるお酒のこと。
旨みたっぷりの円熟の味わいが秋の味覚と絶妙にマッチし、この季節でしか楽しめない旬なお酒です。

  
◎ 日時指定が可能です

商品の到着日時のご指定が可能です。お受け取りタイミングが合わない方へは別日程での発送を承っておりますので、お気軽に info@sakeproject.jp までご連絡ください。
※ 指定日時は、通常の商品発送日翌日(9/21)以降に限らせていただきます。
  
 
◎ リピート配送受付中!

8月のお酒「アメカンムリ雲 -kumo-」のリピート配送を受付けております。
今月のお酒に同梱して配送が可能です。
ご希望の方は以下からお申し込みください。
https://sakeproject.jp/repeat_order