人×お酒の物語
Story
その記念すべき第一回目のゲストには、株式会社コナカ代表取締役の湖中謙介さん、
歌手の日野美歌さん、相曽晴日さんにお越し頂きました。
みなさま日本酒がとてもお好きとのことで、私もこの日をとても楽しみにしていました。
今回一行が訪れたのは、飯田橋にある天ぷらの「一心金子」さん。
日本酒愛溢れるお話をたくさんお伺いすることができました。ぜひご笑覧くださいませ。
- 高岡
- 今日は皆さんとお会いできて嬉しいです。まずは皆さんで乾杯しましょう!
今回ご用意させて頂いたお酒は、福島の鈴木酒造店さんの「なつたより」です。
- 相曽
- 入道雲に郵便配達員の方が描かれていて…郷愁があって、夏っぽくて素敵!ジャケ買いしたくなりますね。
- 湖中
- さっぱりしていて飲みやすいですね、どんなお料理にでも合いそうです。浪江町のお酒というだけでなんだかうるっときますね。
- 日野
- そうですよね、「震災からの復活」って言葉で言うよりずっと大変なことですよね。
私たちも美味しく飲んで、酒蔵さんを応援したいです。
- 高岡
- 普段どういった日本酒を飲まれますか?
- 相曽
- 私はさらっとしていて食中酒として楽しめる辛口のお酒が好きです!
- 湖中
- お料理に合うお酒、いいですよね。
- 日野
- にごりは甘いというイメージがあると思うのですが、私はにごりで辛口のものを見つけるのが好きです。にごっているだけで発酵している!という感じがして、身体にいい気がして、ついつい飲みすぎてしまいます(笑)
- 湖中
- よく3人でお食事に行くのですが、お二人とも美味しそうにお酒を飲んで、楽しそうに食べる姿がいいですよね。一緒に美味しいものを食べる時間がいつも楽しいです。
- 日野
- わぁ、嬉しい。でも実際、「綺麗にお酒飲まれますね」とよくお店の方に言われるので、飲みっぷりは自分でも自信あるんですよ。
- 高岡
- 日野さんと相曽さんはデビュー同期組ですよね?デビュー当時からずっと仲良しなんですか?
- 日野
- デビューしてしばらく経ってからお酒好きというところがキーで仲良くなったんです。しかも、私の仲の良かった同級生が相曽さんのいとこだったんですよ、そんなことがあるなんて!という感じで縁を感じて、そこからずっと仲良しです。
- 相曽
- :一緒に旅行に行ったり、私の実家に来てくれたりもしましたよね。浜松祭りっていう初孫が生まれたお家をみんなでまわってお祝いにいく習慣があるので、その祭りにも参加してたくさん練り歩いて飲みました(笑)
- 湖中
- わぁ、噂には聞いていましたけど、本当にそんな感じのお祭りなんですか!すごいですね。楽しそうですね。
- 高岡
- 現在の皆様の活動についても教えて頂けますか?
- 相曽
- ちょうど2日前に39周年のコンサートが終わったばかりで、少しほっとしているところです。これからは配信なども精力的に頑張っていきます!
- 日野
- 12/11に横浜のホテルでクリスマスディナーショーをやる予定です。その時にはコロナの状況もある程度落ち着いて、お酒を飲みながら皆さんが私の歌を聴いて過ごせるような時間になればいいなと思って企画を進めています。また、10/1から鎌倉FMで30分のラジオ番組を持つことになったので、聞いてくださる方と距離の近い楽しい配信をしていきたいです。あとは、来年は40周年なので、新アルバムを作りたいですね。ここ数年は作詩作曲も自分で手掛け、創作活動もしています。続けられていることに感謝しつつ、新しいことにもャレンジしていきたいですね。
- 高岡
- お二人とも40周年を目前として、価値観の変化はありますか?
- 相曽
- コロナ禍で、お客様の目の前で歌うことができなくなってしまって、時代の変化についていけないな…と落ち込んでしまった時期もありました。でもその時期を超えて、自分の歌を楽しみにしてくれている人のために覚悟を決めて笑顔で活動を続けていこうと、今はむしろ前よりも力強く歌えるようになりました。
- 日野
- 私もそれは同じですね。画面を通してだけでは難しいなっていうのが本音ですよ。
会社のビジネス的な会議をWEBでやるのと、私たちみたいに生身の人間として歌を伝えることは違いますからね。
- 湖中
- そうですよね、聴く側からしても、想いだったり熱意だったりというか…そういうのは生のライブとは違うなと思いますね。状況が状況ではあるので、仕方ないなと思いながらも寂しいですよね。
- 日野
- でも時代に合わせて私たちも変化をしていかないといけないので、今までの歌手活動とこれからの活動は全く違うモチベーションで、切り替えて皆様に伝えていこうと思っています。
- 高岡
- コロナの状況で入学式等の式典がなくなり、湖中社長も変化の年でしたよね?
- 湖中
- そうですね。なかなか集まってお祝いをしたりすることが難しくなりましたよね。スマートフォンの中の世界で繋がっているように見えても、実際に顔を合わせて「おめでとう」と言えたあの時代がやっぱりよかったなと思うと同時に、スーツを着る機会、節目の機会が今の若い人たちから奪われてしまっているこの現状をなんとかしたいと思っています。
- 高岡
- みなさん、自らの活動をずっと続けてきた中で自分を突き動かしているものはなんですか?
- 日野
- 自分の歌を聴いた方からのパワーをもらえましたという一言が、自分を突き動かすパワーになっています。コロナの状況で人と人が簡単に会えないからこそ自分がだれかを支えられることが嬉しいなという想いです。歌うことは生きることで、私の中に流れている血みたいなものなので、これからも生きている限り歌い続けていきますよ!
- 相曽
- 私にとっても歌うということは人生そのものです。そしてどんな境遇にいても毎日毎日幸せを毎日の生活の中で見つけていきたいなと思っています。「歌ってください」と言って頂けることが続けていく一番の励みです。
- 湖中
- 自分自身、スーツを始めて着た時に「かっこいい大人になった」ような、背筋がピシッと伸びる気持ちを感じたんです。この気持ちって大人になる時に大切なものだと思っています。コロナで入学式等の式典はなくなってしまっている時代だからこそ、「スーツ」という側面から、こういった嬉しい気持ちを支えていきたいという使命感ですね。
- 高岡
- 最後に、みなさんにとって日本酒とはどういった存在ですか?
- 相曽
- 日本人だから、やっぱり日本人に合うと思っています。難しい理屈抜きに、飲んでいると幸せな気持ちになるし、肌もつるんと綺麗になるので、日本酒は「自分に一番合うもの」です。
- 日野
- 神様に繋がっているような感覚を感じるお酒が日本酒ですね。人生っていろんなことがありますけど、喜びを感じるためにお酒はあると思っています。人との縁を繋げてくれて、人生を豊かにしてくれる存在です。
- 湖中
- 私は「食事が中心でお酒で彩りを」という風にとらえているので、その時間を神聖なものにしてくれる存在が「日本酒」で、しみじみ日本人に生まれてよかったなと思わせてくれる存在です。
- 高岡
- 今回はありがとうございました!「日本酒」をキーワードに皆さんの人生をお伺いできて貴重な時間になりました。
<プロフィール>
■湖中謙介さん
82年にコナカ(当時の日本テーラー)へ入社、84年神戸大学法学部を中退。 ’91年取締役へ就任し、99年に常務取締役、2003年に専務取締役へ就任。 05年から株式会社コナカ
の代表取締役へ。 紳士服のフタタ、KONAKA THE FLAGなど多業態を展開し、連結売上高約700億円の企業を率いる。
■日野美歌さん
1982年 4月25日テイチクレコードより「私のあなた」でデビュー。同年12月リリース「氷雨」が大ヒット。紅白歌合戦への出場、デュエットソング「男と女のラブゲーム」(W/葵司郎)など大ヒット連続。2005年 には25年間在籍していた所属事務所から移籍、現在個人事務所(有)桜カフェとして自身でプロデュース活動を行っている。
■相曽晴日さん
女性シンガー・ソングライター。ヤマハポピュラーソングコンテスト出身。1982年8月「舞」でTDKレコードからデビュー。1987年キング・レコードに移籍。80年代的な初期ユーミン色を垣間見せるヴォーカリストとして活躍する。現在、楽曲やアルバム制作。ソロコンサート活動のほか、2016年から始まった「僕らのポプコンエイジ」コンサートに 4年連続出演。
■インタビュアー 日本酒にしよう CEO 高岡麻彩
日本酒きき酒師、調理師、料理研究家
おもてなしスイーツ協会代表
撮影場所提供:天ぷら一心金子(飯田橋)
創立明治38年 天ぷら職人が揚げる伝統の味
「一心会」の職人により揚げられる天ぷら。創立明治38年、浅草で初代金子留次郎が日本和食調理士のプロを組織し唯一専門の天ぷら職人を、全国に紹介しています。お客様のお食事ペースに合わせて、職人が天ぷらを揚げてお手元にご提供。一心 金子では、「天ぷら職人の“技”を、揚げたてでご堪能していただきたい」という想いのもと、職人が揚げた天ぷらを一品一品お手元に振る舞われます。昼は気軽に天どんと天ぷら定食、夜は天ぷらのコースで、伝統の味をお楽しみいただける一軒。ぜひ臨場感あふれるカウンター席で、贅沢な天ぷらをお召し上がりください。
<店舗情報>
東京都千代田区富士見2-7-2 プラ-ノモ-ル 1F
最寄り駅
JR総武線 飯田橋駅
東京メトロ東西線 飯田橋駅
東京メトロ有楽町線 飯田橋駅
03-6272-5811
この記事の執筆及び監修
高岡 麻彩(Maaya Takaoka )
京都府出身。関西学院大学卒業。
日本酒サブスクリプションサービス「日本酒にしよう」CEO。年間50以上の酒蔵を訪問し、1,000以上の日本酒をテイスティング。燗酒コンテスト2021・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022審査員。きき酒師資格取得。
インドで「Sake box」をプロデュースし、海外の新規市場開拓にも貢献。「日本酒を知ることは、日本を知ること」をモットーに、日本酒は大切な文化であり、守り伝えていくべく国内外に活動を広げている。
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