人×お酒の物語

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『数馬酒造』石川県能登の恵みを味わうこだわりの日本酒造り|日本酒にまつわる人×お酒×酒蔵の物語
『数馬酒造』石川県能登の恵みを味わうこだわりの日本酒造り|日本酒にまつわる人×お酒×酒蔵の物語

持続可能な酒造りと食との調和を追求する数馬酒造の魅力

 

「それぞれがチャレンジできる環境だからこそ進化し続けるこだわりの酒造り」

メイン銘柄「竹葉」の数馬酒造さんのインタビュー。社長兼杜氏数馬嘉一氏は長年一貫して高品質な日本酒づくりに取り組んできた数馬酒造の代表です。

 

一数馬酒造さんの酒造りにおけるこだわり3点について詳しく教えてください。まずは「地域を活かした持続可能なものづくり」とは?

原材料は100%能登産で自社精米をおこなっており、能登の海岸に漂着した海藻から採取した能登産の酵母「Misaki酵母」を使用しています。
また、ものづくりの現場環境も整えており、もともとは朝早くから夜遅くまでと拘束時間の長い醸造環境でしたが現在は8時〜18時の醸造体制とし、社員が働きやすい環境を整えることも含めて人も継続的に働き続けたいと思える環境を整えています。

 

ーー続いて「食の時を楽しむものづくり」とは?

私たちはお酒だけで味わうというよりも、食事と一緒に楽しんでもらえるようなお酒造りを考えています。
数馬酒造では酒蔵特有の成分分析を行う工程で、能登産の酒米や食材に適したお酒を造ることができます。
特に「食と日本酒」という観点から、能登産の食材や能登の食文化と調和するお酒造りを目指しています。能登で採れた食材でご飯を炊き、能登産の酒で食事を楽しんでもらう、そんな風になることを目指しています。

 

ーー最後に「挑戦し続けるものづくり」とは?

醸造責任者1人1人が新たな酒造りに挑みつつ「責任醸造制度」により、新しいチャレンジや取り組みを積極的に進めています。
この中から商品化される酒も数多くありますし、実際の商品に活きることやシナジー効果を意識するものに取り組むことで、今後も一人一人の想像力を尊重する会社でありたいと考えています。

 

「醸す」という言葉に込められた能登への想い

 

ーー「能登を醸す」「能登のものづくり」というキーワードがありますが、そこに込めた想いをお聞かせください。

私たちの日本酒を通して、地域に少しでも貢献ができればという想いを反映しております。
先祖代々能登への想いが強く、弊社のイズムとして継承されています。もちろん、私の代でもこの想いを大切にした経営を心がけています。
「能登を醸す」という言葉を使うことで、短期的な視点ではなく、ゆっくりと未来が発酵していくように、長期的な視点で能登の魅力が育っていく(=醸されていく)ような酒蔵でありたいという想いを込めています。

能登の自然の恵みを全て活かした日本酒で能登を感じてほしい

 

ーー能登という地域/然やお酒造りとどのようにかみされているかも教えて頂けますか?

能登は日本で初めて世界農業遺産に認定されています。
世界農業遺産とは伝統的な農業などによって地域が育まれ、自然、技術、文化風景などが調和し維持されてきている地域が国際機関認定機関によって認定されているものです。
美味しいお米やお水という資源があることはもちろんですが、自然と人間の調和の産物でお米を使い、日本酒を造ることに欠かせないものです。
その環境が整っているのがこの能登だと感じています。農家さんには能登の土壌を分析し開発したオリジナル肥料で原材料を栽培して「食と醸造所の「能登」にこだわっています。
使用している能登の山の湧水は、硬度が低く、超軟水のお水は弊社の味わいに欠かせません。能登を感じる…そんな日本酒をこれからも造っていきたいです。

数馬酒造株式会社

明治2年創業。能登守護所門前に位置する老舗の酒蔵ながら、常に新しいことに挑戦しつつも伝統を守る蔵。明治2年創業「心癒らぐ酒酔い心守り」を理念に、心澄やぐ会社(いよ)創り、心暖かに暮らす(まもり)創りを掲げ、仕込み水には旧田田村の湧水を使用し、酒米も契約農家のものを入れ始めるなど、メイド・イン能登へのこだわりを追求し、その酒造りは県内外にも注目されている。

〒927-0433 石川県鳳珠郡能登町字鵜川18-36 https://chikuha.co.jp

この記事の執筆及び監修者

高岡 麻彩(Maaya Takaoka )

京都府出身。関西学院大学卒業。
日本酒サブスクリプションサービス「日本酒にしよう」CEO。年間50以上の酒蔵を訪問し、1,000以上の日本酒をテイスティング。燗酒コンテスト2021・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022審査員。きき酒師資格取得。
インドで「Sake box」をプロデュースし、海外の新規市場開拓にも貢献。「日本酒を知ることは、日本を知ること」をモットーに、日本酒は大切な文化であり、守り伝えていくべく国内外に活動を広げている。

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