人×お酒の物語
Story
代表銘柄に『萩の鶴』を持つ宮城県栗原市の「荻野酒造」のしぼりたてをお届けします。
「メガネ専用」や「猫シリーズ」など、ユニークな人気商品を造り続ける秘訣とは?
代表取締役の佐藤曜平さんにお話を伺いました。
「自ら飲んで本当に美味しいと思える酒を造りたい」
ーー萩野酒造の目指す酒とは?
味わいに一点の曇りもない、澄み切ったクリアでピュアな米の味わいを感じられるお酒です。衛生環境の悪さや発酵経過の悪さ等に由来するオフフレーバー類を極力出さない造りを心がけています。
ーー水や米についてのこだわり
水は全量天水を使用(要するに雨水ですが…)天水とは、天上の水。天にある神聖な水とされています。蔵のある有壁地区に降った雨水は山で自然に濾過され、その後一度も人々の生活や農業に触れる事無く(汚れる事が無いまま)蔵に引き込んでいるため、非常にクリアで透明感のある水を使用しています。
米は宮城県内を中心に全国の米を使用しています。高品質な米を手配するのはもちろんですが、それぞれの米質(品種・産地・精米歩合・精米時期等)に合わせた的確な原料処理を徹底する事によって安定した麹を造り、安定した品質を保っています。
「日本酒に新しい観点を入れる」
ーー「猫シリーズ」や「メガネ専用」などのアイディア商品はどこから生まれてきたの?
全て蔵元の頭の中からですが、いつも酒造りと関係ないネット記事ばかり見てるからだと思います(笑)メガネ専用は2015年の初年発売時には、酒販店さんのツイートが7,000RTを超える反響があり、一瞬で完売しました。現在は10月1日の定番として変わらずご愛顧頂いています。
ーー今後の展望や目標、そして将来のビジョンは?
地元でも過疎化が進み、就農人口がどんどん減り、耕作放棄地もどんどん増えているのが現状です。萩の鶴を育ててもらったこの地の元気を取り戻せるよう、地元の米をたくさん使用し、より一層地元に根ざした酒造りに精進して行きたいと考えています。
また、萩の鶴を飲んだお客様にこの酒が生まれた地を見てもらえるよう、お客様を受け入れる土壌づくりも同時に進めて行く予定です。
荻野酒造とは
地元に根ざした銘柄で、宮城らしい派手過ぎない繊細でキレイなタイプの「萩の鶴」と、伝統の生酛の技と現代の技術を合わせ、生酛らしい芯の強さを持ちながらもクリアでスッキリとしたモダンな味わいを持つ「日輪田」を醸す酒蔵。
旅宿だった旧有壁本陣の向かいで、江戸末期の天保11年(1840)に創業。土地の旧名・萩野村に由来する「萩の鶴」が主要銘柄として製造をスタート。戦時中は酒造りを中断していたが、昭和23年(1948)に再開。2002年、現八代目蔵元が蔵に戻ってからは新銘柄「日輪田」がラインナップに加わった。その後、東日本大震災により被災し、大きなダメージを受けるも、新蔵を作り新しい環境での酒造りをスタートさせた。
寒冷な気候と綺麗な軟水に恵まれ、家族と地元の蔵人を中心に、ひとつひとつの仕事を徹底的に丁寧に醸す酒蔵。
高岡 麻彩(Maaya Takaoka )
京都府出身。関西学院大学卒業。
日本酒サブスクリプションサービス「日本酒にしよう」CEO。年間50以上の酒蔵を訪問し、1,000以上の日本酒をテイスティング。燗酒コンテスト2021・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022審査員。きき酒師資格取得。
インドで「Sake box」をプロデュースし、海外の新規市場開拓にも貢献。「日本酒を知ることは、日本を知ること」をモットーに、日本酒は大切な文化であり、守り伝えていくべく国内外に活動を広げている。
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