人×お酒の物語
Story
木本硝子3代目 木本誠一さんに聞く 新年は新しい器で
今回ご紹介したいのが、木本硝子。
まさにその「新しい食器を揃える」=「新しい酒器を揃える」ということで、
東京台東区に昭和6年から続く下町の由緒正しき硝子の問屋さんです。
日本酒が大好きで、
日本酒に合う器を創られた、
3代目 木本 誠一さんと対談する機会をいただきました。
まさにその「新しい食器を揃える」=「新しい酒器を揃える」ということで、
東京台東区に昭和6年から続く下町の由緒正しき硝子の問屋さんです。
日本酒が大好きで、
日本酒に合う器を創られた、
3代目 木本 誠一さんと対談する機会をいただきました。
- 高岡
- お久しぶりです!今日はお忙しいところ有難うございます! そしてあけましておめでとうございます。
- 木本
- おめでとうございます、今年も色々ありそうだけれど、楽しく日本酒盛り上げて、器を楽しんでいただいて、というようなこと頑張っていきたいですね。
- 高岡
- お願いします〜! 本当に素敵なグラスがズラーッと目の前に並んでいますが、木本さんが日本酒の酒器を作ろうと思ったきっかけはどういうところにあるんですか?
- 木本
- 日本酒の専用グラス、もちろんワインにも使ってもいいんですけれども、やっぱりワインだったら、赤ワイン、白ワインとかワインの種類によって、グラスが変わりますよね。お料理も変わるじゃないですか。それから、ワイングラスなんか、素敵な女性が持っているとさらに素敵に見えるというところがあるんだけれど(笑)
- 高岡
- 大事ですね〜。
- 木本
- お酒のグラスって陶器とか、升だとか、いわゆるぐい呑みっていう形。どんなお酒を飲んでも香りも味もあんまり変わらない。ワインの種類によってワイングラスの形とか大きさとか変わるということは、味わいや香りが変わるということだと思うんです。ふと思った時があって、日本酒も同じようにできたら面白いんじゃないかって。
- 高岡
- なるほどですね!本当ですよね、ワインもグラスを変えて風味や香りを楽しむのと同様、日本酒も同じような形でいただいてもいいですよね。そういえば最初の自己紹介まだでしたね(汗)木本さんお願いします。
- 木本
- 東京の下町なんですけれども、私で3代目の硝子の問屋なんですよ。自分のところで物を作ったり加工はしていないけれど、都内のこの工場だったらこういうのが作れる、こっちの職人だったら江戸切子ができる、という風に。リーデルやバカラのようなグラスも作れるんだけれども、やっぱりちょっとそれとは違うグラスを自分でプロデュースしたいなと思って。言葉でいうと「ファブレス企業」というんですけど、工場を持たないメーカーという形でオリジナルの器をお作りしているんです。
日本酒もグラスで味は変わる
- 高岡
- 本当に大小様々、形も婉曲していたりと面白い形のグラスがたくさんありますね。目の前に並んでいるこちらのグラス。以前、木本グラスで楽しむイベントを実施させていただいて、木本さんとはそこからなんですよね。
- 高岡
- では「和」のグラスでいただいてみたいと思います。乾杯。
- 木本・高岡
- おぉーーーーー!
- 高岡
- 思わず声が漏れてしまいましたが(笑)香りの広がり方が面白いですし、果実味がすごく感じられます!
- 木本
- ワイングラスと比べて、高さが低いので、香りが立つのがダイレクトにより一層感じられるので、二人で声が揃ったのもわかりますね(笑)なるほどなぁと。
- 高岡
- 次のグラスは可愛い、「華」ですね。先ほどのグラスと香りの感じ方が違いますね。酸味を感じますね。
- 木本
- 本当に面白いですね。なかなかワインでやらないですけども、ワインも面白いなと。ワインのポテンシャルを引き出しているのは、同じロジックなのかなと。
この記事の執筆及び監修
高岡 麻彩(Maaya Takaoka )
京都府出身。関西学院大学卒業。
日本酒サブスクリプションサービス「日本酒にしよう」CEO。年間50以上の酒蔵を訪問し、1,000以上の日本酒をテイスティング。燗酒コンテスト2021・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022審査員。きき酒師資格取得。
インドで「Sake box」をプロデュースし、海外の新規市場開拓にも貢献。「日本酒を知ることは、日本を知ること」をモットーに、日本酒は大切な文化であり、守り伝えていくべく国内外に活動を広げている。
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