人×お酒の物語
Story
早朝からの長時間通学や、仕事での慌ただしい毎日は、私にとって常に挑戦でした。そんな日々の中で、日本酒業界や酒蔵の社長、杜氏との出会いは、私の視座を大きく変えてくれました。彼らの真摯な姿勢や、経営者としての生き方に触れることで、私は「柔軟さ」の大切さに気付いたのです。
最近、私のこれからの生き方を象徴するかのような日本酒と出会いました。
それが「三芳菊」のしぼりたて。トロピカルでフルーティーな味わいが特徴的なこの日本酒は、伝統を守りながらも、新しい挑戦を続ける姿勢を体現しています。
この特別な日本酒とともに、私もやわらかくしなやかに、自由に生きていきたいと思うのです。
「日本酒離れ」をなくすための第一歩目として
ーー三芳菊酒造の酒造りにおける水や米、酵母の特徴は?
水…吉野川伏流水の松尾川の水系で、こちらの水は超軟水となります。
米…現在90%以上が徳島県産米を使用。契約農家さんに栽培して頂いています。
酵母…2種類使用、1つは徳島県酵母で徳島県工業技術センターと共同開発しました。2つ目は蔵付き酵母で、こちらは5年前に蔵から取ったものを培養しております。
酵母の特徴としてはかなり香りが強く、乳酸は少ない、コハク酸やリンゴ酸の多い酒質でフルーツの果汁のような味わいのお酒になります。
ーー数々のユニークなラベルのお酒のアイデアはどこから?
三芳菊の酒質は、日本酒らしくないトロピカルでフルーティーな味わいが最大の特徴です。そこに合わせるような形でラベルのデザインも今のようなポップなスタイルに変化してきました。
元々のコンセプトとして「日本酒を飲まない方、もしくは苦手な方に飲んでいただきたい」というのがあります。日本酒をあまり飲んだことがない方にも目を惹いてもらえるような、インパクトのあるラベルを作成するようにしています。
ーー酒蔵が位置する地名がユニーク!「池田町サラダ」の由来は…?
大正時代より池田町内の地名はカタカナ表記でした。
地区が皿のような地形をしていることから「皿田」(さらだ)と名付けられた説と、周囲が更地の水田だったことから「更田」(さらだ)と名付けられた説の2通りが存在するそうです。
音楽と日本酒!今も変わらない想い
ーー過去の経験、そして蔵を継いだ経験からわかること
学生時代は東京の大学へ行くも、あまり勉強熱心ではなく、本気でバンド活動をしていました。その当時25歳の時、レコード屋で働いていたのですが、母から「蔵が潰れるかもしれない」という電話をもらったことがきっかけで、蔵を継ぐことを考えはじめ、「ダメもとでやろうか」と30歳くらいから自分も蔵に入って酒造りをスタートしました。母の「酒造りを続けたい」という想いを背負い、母が亡くなった後も、「応援してくれる地元への恩返しになるのではないか」と目標をかかげ続けてきました。音楽をやっていた時も、今の酒造りも、“自分のやりたいことをやっていく人生”がとても大切で、ブレずにやりたいことをやっていきたいと思っています。
ーーあなたにとっての日本酒とはどんな存在ですか?
一言でいうと我が子のような存在です。
私には実際に3人の娘がいるのですが、どの子もそれぞれ特徴や良いところ、悪い所があります。お酒も醸している工程で手をかけすぎない方が良かったり、ほったらかしで思いがけず良いものができたり、本当に子供を育てるようなものだと感じています。
ーー今回お届けするお酒について※日本酒にしよう限定発売※
今回のお酒は徳島県産の山田錦を100%使用した、日本酒にしよう限定の純米酒のしぼりたてです。味わいは軽やかですが、コクのある旨みでバランスのいい酸味も特徴。
気取ったものではなくカジュアルに楽しんで頂きたいと思いを込めて造ったお酒なので、夏バテ気味でも大丈夫!
合わせるお料理も簡単に、コンビニやスーパーなどでも手に入る食材で晩酌をお楽しみください。
ペアリング:生ハム、スモークチーズ、メロンや桃などのフルーツ
三芳菊酒造とは
創業は明治22年(1989年)。馬宮家は江戸時代最初に阿波藩主の蜂須賀小六とともに阿波の国へ入る。江戸時代は阿波の西部、三好の地の守りをつとめる。明治維新とともに武士は廃業となり、清酒製造が始まった。蔵には約300年前の武家門と江戸後期の武家屋敷が健在。日本酒という伝統文化を守りながら、新しい事に挑み、ワイルド・サイドを歩きたいというコンセプトのもと、型に囚われず、現代の日本人の味覚にあった酒造りを行う。三芳菊の名前は、其香芳しく其の色淡く其の味美しきを以て三芳菊と名付けたと言われている。一番目指しているものは、水とアルコールと香味成分の調和。日本酒初めての人が飲みやすい日本酒を造るため、徳島県酵母を開発し、常に新しい挑戦をし続けている酒蔵。
三芳菊酒造との相性が最高「焼きナスのピクルス」
■材料(3人前)
焼きナス 3本
生ハム 3枚
粉チーズ 少々
オリーブオイル 少々
◆ピクルス液
お酢 150cc
塩 25g
水 400cc
レモンスライスorレモン汁 少々
■調理工程
①鍋にピクルス液の材料を入れて沸騰直前で火を止めます。
レモンがあればスライスを1切れ、なければレモン果汁を少し入れましょう。
※ピクルス液は沸騰させない。お酢の酸味が飛んでしまうので、沸騰させないようにしましょう。
②ナスに味がしみやすいように、串などで穴を20個くらい穴をあけます。
③フライパンを熱し、オリーブオイルを入れて強火で熱します。
ナスを全面しっかりとひっくり返しながら焼き、柔らかくなるまで火を入れます。
④ジッパーにピクルス液、ナスを入れて粗熱を取り、一晩冷蔵庫で休ませます。
⑤水分をしっかりときり、ナスを輪切りにし、生ハムと、粉チーズをのせて完成です。
まとめ
それでは恒例の実食!
「ナスの旨味と香ばしさ、爽やかな酸味が楽しめて美味しい!」
夏と秋にかけて旬がやってくるナス。
今回はそんなナスを焼き、香ばしさと爽やかな酸味を楽しめる焼きナスのピクルス、ぜひ作ってみてください。最後まで読んでいただきありがとうございます。
◆レシピ製作者
シェフガッキー
1985年愛知生まれのフレンチシェフ。辻調理師専門学校卒
Clos des sens(仏・現3つ星レストラン)
東京西麻布の高級レストラン、六本木の高級ホテル、名古屋のビストロ・カフェ・バイキングレストラン等経験。
現在は、名古屋・東海地区を中心に【年間160軒以上】ご自宅にお伺いする出張料理人として活動。
この記事の監修者
高岡 麻彩(Maaya Takaoka )
京都府出身。関西学院大学卒業。
日本酒サブスクリプションサービス「日本酒にしよう」CEO。年間50以上の酒蔵を訪問し、1,000以上の日本酒をテイスティング。燗酒コンテスト2021・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022審査員。きき酒師資格取得。
インドで「Sake box」をプロデュースし、海外の新規市場開拓にも貢献。「日本酒を知ることは、日本を知ること」をモットーに、日本酒は大切な文化であり、守り伝えていくべく国内外に活動を広げている。
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