人×お酒の物語

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秋田の酒造りが生んだ酸味の芸術!秋田清酒「EN-SO MOMIJI」の物語と味わいを探る|日本酒×歴史×蔵元の物語
秋田の酒造りが生んだ酸味の芸術!秋田清酒「EN-SO MOMIJI」の物語と味わいを探る|日本酒×歴史×蔵元の物語

コロナ禍を乗り越えて酒造りがスタート!

ーー近況報告

9月中旬より自社で栽培する酒米の稲刈りが始まり、先週、美郷錦の収穫が完了しました。今後は契約農家による秋田酒こまち、美山錦、陸羽132号の収穫が続き、月末までに稲刈りを終える予定です。10月15日には蔵人が集まり、令和2年度の醸造が正式にスタートします。(9月末時点)

 

ーーコロナ禍の影響と課題

新型コロナウイルスの影響が2月下旬から本格化し、3月から5月は特に苦しい状況が続きました。年度末や花見シーズンに加え、緊急事態宣言や飲食業界の営業自粛要請により、業務用需要が大幅に減少。6月から7月にかけて少し回復したものの、7月後半からの感染再拡大、帰省自粛、そして東北三大祭りや大曲の花火大会の中止・延期により、8月も再び厳しい状況に直面しました。

現状を新たな市場と捉え

ーー酒蔵として、コロナ時代の対応策をどのように考えていますか?

この状況がいつまで続くか予測できないため、新しい市場に対応できるよう準備しています。市場の変化に応じた商品開発や販路の再整備を進めています。特に売れ筋商品の動向を見極め、コロナ禍に適応した柔軟な対応が重要だと感じています。

 

ーー秋田県出身として初の総理大臣が誕生しましたが、何か影響はありますか?

県出身の新首相の誕生は、秋田県民にとって誇らしく、地元の士気も高まっています。地元発の日本酒が注目され、販路拡大につながることを期待しています。笑顔で対応していただける新しいリーダーに期待しています。

 

ーー御社は海外進出はしていますか?

現在、21カ国に輸出していますが、海外市場もコロナの影響を強く受けています。こうした困難な状況でも、お取引先への感謝の気持ちを持ち、継続して輸出を続けてまいります。

来年春はぜひ開催したいし、ぜひ来てほしい「酒蔵開放」

ーー残念ながら、今年は出羽鶴酒造の酒蔵開放(毎年3月か4月に開催)が中止になってしまいましたが、例年どのような催しがあるのですか?また刈穂酒造の方は酒蔵開放しないのですか?

新酒のきき酒、販売や仕込み体験、蔵内見学ツアー、酒粕の詰め放題、落語鑑賞、地元生産物の直売など、酒蔵開放ではさまざまなイベントが開催されます。また、地元のソウルフードの屋台も登場します。刈穂酒造では、スペースの関係上、開催はしていません。

ーー酒蔵開放のついでに立ち寄れる観光スポットやレジャースポットはどのようなものがありますか?

近隣には、大曲の花火の資料館「はなびアム」、鍋倉温泉、乳頭温泉郷、田沢湖スキー場、角館武家屋敷など、多彩な観光スポットが点在しています。

ーー御社のお酒に合う地元の名物料理も教えてください。

比内地鶏鍋、ハタハタの浜焼き、大仙市の川ガニ、象潟の岩牡蠣、男鹿産の鯛の刺身など、秋田の名物料理とのペアリングもお楽しみいただけます。

「EN-SO MOMIJI」について

刈穂酒造で醸造された自麹仕込みの純米生酒「EN-SO MOMIJI」は、仕込み時に異なる酵母を段階的に加え、独特の酸味とフレッシュな香りが特徴です。

柑橘系の酸味を生かし、日本酒の新しい味わいを提供することを目指した一本で、爽やかで存在感のある酸が楽しめます。米本来の風味を引き出したこの酒は、トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼや白身魚の香草焼き、シーフードパスタ、カツオのたたきなど、幅広い料理と相性抜群です。

 

純米生酒「EN-SO MOMIJI」の詳細

•使用米:美山錦

•精米歩合:60%

•アルコール度:16度

•日本酒度:-5

•酸度:3.4

秋田清酒株式会社

創業1865年の歴史を誇る秋田清酒株式会社は、吟醸系の酒にこだわり、伝統の製法と先進の手法を融合させた酒造りに取り組んでいます。自社の味わいを追求し、地域に根ざした酒造りを行い続ける蔵元です。

•代表取締役社長:伊藤洋平

•住所:〒014-0801 秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83-1

•公式サイト:https://www.igeta.jp/

 

※本記事の画像出典元:秋田清酒株式会社公式サイト

秋田清酒「EN-SO MOMIJI」とよく合うレシピ!

しめじとチーズの簡単レシピ|香ばしいしめじの風味とチーズのコクが絶品!

1. しめじを揚げ焼きにする

フライパンを中火で熱し、カットしたしめじを並べ、オリーブオイルをしめじが浸る程度に入れ、かき混ぜながら揚げ焼きに。しめじが香ばしくなるまでじっくりと炒めます。

•強火にすると焦げやすいため、中火〜弱火でじっくりと。仕上げに塩を少々ふりかけると、風味が引き立ちます。

2. チーズと和える

半分に切ったチーズとしめじを混ぜ、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーで味を整えます。しめじが冷めたらチーズを加えて、さらにコクが増します。

作り方ポイント

•しめじはしっかりと揚げ焼きにしてカリッと仕上げるのがコツ。チーズはミルキーな風味のものを選ぶと、しめじとの相性が抜群です。

高岡 麻彩(Maaya Takaoka )

京都府出身。関西学院大学卒業。
日本酒サブスクリプションサービス「日本酒にしよう」CEO。年間50以上の酒蔵を訪問し、1,000以上の日本酒をテイスティング。燗酒コンテスト2021・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022審査員。きき酒師資格取得。
インドで「Sake box」をプロデュースし、海外の新規市場開拓にも貢献。「日本酒を知ることは、日本を知ること」をモットーに、日本酒は大切な文化であり、守り伝えていくべく国内外に活動を広げている。

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